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やまだの侃侃諤諤やまだ、今日の一言 ∋ やまだ、2007年5月11日の一言 -- 新聞記者ってどういう集団なのだろうか。
kankan-gakugaku

新聞記者ってどういう集団なのだろうか。

2007年5月11日(金) 21:03:21  参考ページ

新聞記者って恐いね、と改めて思った。昨日、新聞記者さんが「うちの新聞をとってほしいとは言いませんが、複数の新聞を読んでいただきたい」とおっしゃっていたが、こう言う記事を読めばその心がよくわかったような気がした。(ちょっと余談。自分が詳しい分野に関する新聞記事を読めば必ず(99.99%!!)間違った記述があるので、詳しくない分野の記事にも必ず間違いがあるのだろうとは思っていますが、新聞記者さんも誤解するということは発信すべき有益なメッセージだと思うけど、彼らは間違った情報を世の中に発信することに対して後ろめたさとか負い目とか良心の痛みとかを感じないのだろうか。)

今日は久しぶりに早く帰ってきたので、のんびりできたので読売新聞に載った「タクシー全面禁煙巡るコラム、中日新聞に抗議40件」という見出しの元の記事が気になっていました。Web に載せてくださった方、ありがとうございました。役職を付記した署名記事でこう言うことを書くと言う勇気には驚かされました。いろいろと言いたいことがあるけど、いくつかだけにしておきます。

この記者さんは「スー族、スワン族ともに現存する民族である」ことをご存じないとしか思えない。『少数民族は多数民族の決定に従うほか術はない』と書かれたようだが、この認識もちょっと許せない物があります。全体的におもしろおかしくかいたつもりなのかもしれないが、こんなことを発信するなんて信じられない。

『たばこの煙が健康を害することはあっても、たばこのにおいで肺がんになることはない。』タバコの臭いを感じるということは、周辺に癌その他の病気の原因にもなる有害物質が漂っているということですよ。つまり「においがするなら肺がんになる」と思ったほうがよっぽど正しい。

『車内でのたばこは運転手さんや同乗者の同意を得れば不特定多数の人々に迷惑をかけることはありえない。』タバコを吸う方でこのように ”同意を得ればいい” と真剣になって反論しようとする方は、自分の胸に手を当ててよく思い出してみてください。「タバコ吸ってもいいか」と尋ねたときに本当に相手はいいと答えたかどうか(僕はいいと答えたことなど一度もないが、目の前でタバコを吸う人は何人もいた。)、仮にいいと口に出したとしても心の底からいいと思っていただろうかということを。

『世界で初めて国家的禁煙運動を始めたのは、ヒトラーである。』知りませんでした。いいことを教えていただきまして、ありがとうございます。

『禁煙は、下手をするとナチスのように他者の存在を認めない原理主義に陥ってしまう。』タバコを近くで吸われるのは嫌だと思っている人たちに対して、「煙や有害物質を強制的に吸い込ませている喫煙者」のほうがよっぽど「ナチスのように」という修飾語が似合うと思います。

「常務」ってどういう役職なのですか?この記事はだれもチェックをしなかったのだろうか、それともだれもコメントすることができないようなパワーハラスメントでもあるのだろうか。

そう言えばそろそろ世界禁煙デーですね。2007年のスローガンは「たばこ、煙のない環境」(Smoke-free environments)。5月31日の中日新聞が楽しみです。

中日新聞の2007年4月29日の記事より引用
########
 世をあげて禁煙の時代だが、私は今も、たばこのみである。中日新聞では少数民族「スー族」(吸う族)と呼ばれ、細々と伝統の香りを守り続けている。
 うまいコーヒーを飲み、ぷかりと煙をくゆらすときが、多数民族「スワン族」(吸わん族)の方々には申し訳ないが、至福の瞬間なのだ。時間が止まり、精神の静寂が訪れる。
 たばこは、吸うよりも、ふーっと吐き出すときが落ち着きをもたらす。禅の呼吸とよく似ている。五臓六腑が空っぽになるまで息を吐くと、後は自然に空気が入ってくる。この繰り返しによる落ち着き。「無一物無尽蔵」と禅はいう。
 こんな心境にご理解をいただき、スー族とスワン族の静かな共存を願っていたのだが、がぜん、とんがった事態が起きた。五月から名古屋のタクシーをすべて禁煙にするというのだ。
 いやはや。少数民族は多数民族の決定に従うほか術はないが、その決め方にいささかの薄っぺらさを感じるがゆえに、スー族としての反論を書きとどめる。
 名古屋タクシー協会によると、全車一斉の禁煙に踏み切った理由は、時代の流れに加え、女性や高齢者から「車内がたばこくさい」との苦情が増えたからという。私は、他の理由はともかく「くさい」というのはなんとも容認できない。
 私たち日本人は、かつて朝鮮半島の人々を「ニンニクくさい」といい、欧米人を「バタくさい」といって世界から友人を失ってしまった。自分たちが「魚くさい」「醤油くさい」と思われていることも知らずに、である。世の中、においはお互いさまなのだ。たばこくさいと非難する女性は、厚化粧のくさみをご自覚だろうか。たばこの煙が健康を害することはあっても、たばこのにおいで肺がんになることはない。子供のいじめの「くさい」と同じではないか。
 タクシーは公共交通機関といっても、あくまで個別選択的な乗り物である。車内でのたばこは運転手さんや同乗者の同意を得れば不特定多数の人々に迷惑をかけることはありえない。まさに私的空間なのだ。
 そこへ禁煙の論理を持ち込むなら、なぜ、禁煙車を7割、喫煙車を3割など喫煙率に応じた選択肢を与えないのだろう。全車禁煙という一律主義に、スー族は本能的な危険を感じる。
 世界で初めて国家的禁煙運動を始めたのは、ヒトラーである。「たばこは赤色人種が白人にかけた呪いである」と断じた彼は、ドイツ民族の純粋性を守るために徹底した禁煙を求めた(健康帝国ナチス、R・N・プロクター著、草思社)。同時代の独裁者、ムッソリーニもフランコも禁煙主義であり、彼らに対抗したルーズベルト(紙巻き)、チャーチル(葉巻)、マッカーサー(パイプ)はいずれもたばこのみだった。
 禁煙は、下手をするとナチスのように他者の存在を認めない原理主義に陥ってしまう。
 スー族はいま、それを憂えているのだ
2007年4月29日中日新聞15面 4月を送る 中日新聞常務・編集担当 小出宣昭
########
引用終わり

Comment欄

Natsu 2007年5月14日 10:31:11

>「禁煙は、下手をするとナチスのように他者の存在を認めない原理主義に陥ってしまう。」

要するにこれが言いたかったんだろうね。突っ込みどころが多すぎる文章だけど(^^;)

この会社での「常務」の位置づけは分からないけど、少なくとも現役の取材記者(現場で取材して記事を書く、いわゆる普通にイメージされる記者)ではないのだろうなぁ。役員だし。常務の文章をチェックできるのって専務か社長くらいしかいなさそう。

関係ないけど、中日新聞社ではノンスモーカーが多数派というのが驚きでした。うちの会社(特にうちの部署)は男性が超多いこともあって、喫煙派が絶対安定多数なので。

やまだ 2007年5月14日 14:13:13

その見方はいいね。なるほど、中日新聞社はノンスモーカーの集団で、喫煙者は隅へ追いやられるのか。まったく気がつかなかった。

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